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体験談・コラム

体験談(9)新聞記者志望からキャリアカウンセラーへ

体験談(9)新聞記者志望からキャリアカウンセラーへ

■名前:S.Nさん

■生年月日:1990年生まれ
■卒業年度(学部):2014年大学卒業(教育学部)

■出身地:埼玉県

■現在の仕事/キャリアカウンセラー
■趣味:映画

学生時代の過ごし方と既卒者になった経緯

新聞記者になりたくてジャーナリズムを学んでいました。取材でいろいろな場所へ行って多くの立場の人と話しをするのに時間を使っていました。今思うとかなり思い上がった学生でした。既卒になった原因としては、記者への憧れが強すぎたことです。

新卒時の就職活動は大手新聞と人材、ベンチャーで受けていました。ベンチャーで内定をもらいましたが、新聞記者への道があきらめられず、次の年も受験しようと考え辞退しました。お金に余裕はないから留年ではなく大学は卒業することに。既卒で入社試験をうけるつもりでした。しかし卒業が近づくにつれ、内定がない不安から無気力になってしまいました。負のスパイラルに入り、こんな弱い自分に新聞記者が勤まると思えず、勉強もできていませんでした。

奇しくもそのタイミングで兄が仕事を退職、父も体を壊して弱気モードになりました。
私は長女で兄妹まだまだ下が控えている中、「あ、これ働かなあかん。」と兄のおかげで覚悟(ある意味で新聞記者からの逃げ)が決まり既卒で就職活動をスタートしました.

進路選択で悩んだ事、困った事

「結局何もかも中途半端な自分に職が見つかるのか」という不安がものすごくありました。
新卒の時も何個も内定を獲得していた訳ではなかったし、自分に自信はありませんでした。新聞記者をあきらめたという事実を面接で話したら、「根性がないやつ」と思われるのではないかと不安でした。「物事をあきらめ、達成することができなかった事」はまぎれもない事実であるわけだし、それが一番不安で、足を止めていました。

そんな中、登録した複数の就職支援のエージェントの方々がみんな真摯にアドバイスや励ましをくれるのでかなり自信につながりました。間違えて既卒の紹介は行っていない人材紹介のエージェントと面談した際も、嫌な顔ひとつせず相談に乗ってもらったりと、人ってすごいなと感動しました。

また、悩んだことと言えば、親や周りの友人に相談ができなかったことです。両親にいたっては、「既卒になってしまった」ということがどうしても言えませんでした。実家に住んでいたため、朝に出勤のふりをして家を出て、図書館や公園、映画館で時間をつぶす、リストラされてしまったサラリーマンのような生活をしていました。これに関してはほんの少し楽しかったです。

就職活動の進め方

既卒で就職活動は大変だろうなと考えていました。新卒時もあまり媒体を利用していなかったため、媒体を使ってもなんとなくよく分からないまま選考に進んだりしておりました。
その中で既卒、第二新卒の領域の人材紹介会社のサービスが存在することを知り、その会社に登録。プロに自分の市場価値を判断してもらった方が効率的に就職活動を進められるだろうと思っていました。周りに相談ができなかったため、相談に乗ってくれるエージェントの存在は大きかったです。下手をすると一日中誰とも話さない既卒の就職活動。エージェントの方が明るく話し相手をしてくれたおかげで、パワーももらいました。

志望していた新聞記者の道をあきらめた身なので、正直やりたい仕事にそこまでこだわりはありませんでした。働かせてもらえるところで一生懸命働こうと思っていました。あるエージェントに「こだわりないんだったら、何かやりたいことができて、転職したくなった時に有利になるよう営業やって力つけるのがいいと思うよ。営業力はどこでも活かせるよ。」そうアドバイスされ、納得。そこまでこだわらないけど営業職がいいなと思っていました。

今の会社に入社を決めたのは社員の方や社風に惚れ込んだことです。また、もともと新聞記者を目指していたのも労働問題に興味があったからであるということもあり、人材系という労働の領域で働くことは私にとって違和感がなかったです。キャリアカウンセラーの仕事も、失敗も多くしてしまうのですが、非常に面白いと日々感じています。

今思うこと
既卒の就職活動をできたのは、貴重な経験だったと今さらながら思います。社会のレールから外れてみて、他の人が働いている中、日々減っていく残高を気にしながらの生活は焦りしかありませんでしたが、とても貴重でした。

今改めて思うのは「自分に能力なんてこれっぽっちもない」てことです。毎日一つはミスをしている気がします。
仕事を通して改めて、自分の情けなさやだらしなさと日々向き合うことになりました。
それでも、やはり仕事は楽しいなと思いますし、一緒に働く人の楽しさや仕事の仕方を盗みながら、とにかく、自分で自分をきちんと認めてあげられるようにちゃんと、実績を出していきたいなと思っているところです。