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体験談・コラム

体験談(8)建前でなく、本音を伝える

体験談(8)建前でなく、本音を伝える

■名前:F.Hさん

■生年月日:1981年生まれ
■卒業年度(学部):2006年大学院卒業(文学研究科)

■出身地:島根県

■現在の仕事/キャリア:
2006年 現在の会社に入社、大阪で法人営業
2009年 東京に転勤
2010年 採用担当 兼 新規事業推進担当(現職)

■趣味:楽器演奏、読書、山登り

学生時代の過ごし方と既卒者になった経緯

学生時代は考古学を専攻。もともと研究者になるつもりでいたため、学部3~4年、修士1~2年は就職活動にも一切関わることなく、海外実習と研究、サークル活動に明け暮れていました。
大学院2年の秋、家庭の事情で学業を続けていくことが難しいことが分かり、文系研究者としての将来にも不安を覚えていたこともあり就職を決意。
まずは修士論文を書き上げ、翌年1月から就職活動を開始することとなりました。

進路選択で悩んだ事、困った事

一番悩んだことは、学部生時代に就職活動をしなかったため、どのような業界があり、(専門職以外に)自分が何になりたいか、何ができるのかがわからない、ということです。実際に働いている人の話を聞こうにも、付き合いのある社会人は大学の先生ばかりでいわゆる「勤め人」は一人としていませんでした。
このような自分自身を顧みて「自分は社会に出て働くことができるのか?」と疑問に思い悩むことになりました。

就職活動の進め方

当初は1年かけて就職活動をするつもりでしたので、大学院2年時の1月に「第2新卒」をキーワードとしていた人材紹介サービスに登録して会社探しをすることにしました。
登録してすぐにそのサービス運営企業の営業の方から連絡をいただき、「今からでも今年の4月に入社できる会社があるけど受けてみない?」と言われ応募したのが今の会社です。髪はぼさぼさでスーツは着慣れていない、履歴書も満足に書けない私を担当営業の方は根気強く指導してくださいました。そのお蔭で、今の会社の面接にこぎつけることができました。

面接では、「この会社を落ちればもう後はない」と必要以上に気負ってしまい、志望動機を(嘘ではないのですが)結構作り込んだ履歴書そのままを答えてしまいました。志望動機を話し終えたところ、面接官から言われた一言が「もっと本音で話しようや」。
その言葉を聞いた瞬間、「ああ、もうダメだな。。。」と思い、せっかくだから全部話してしまえ!と腹をくくりました。そして、家庭の事情や将来への不安という私の「本音」を、その面接官と一緒に1時間以上話し合いました。

結果的にはその面接に受かり当社に入社することになりましたが、採用担当と言う立場で当時の私を思い返してみると、以下のようなポイントがあるように思います。

・既卒者や私のような中途半端な立場であってもあきらめなければ就職できる。

・学生の立場で言う「建前」は、経験に勝る社会人にはすぐに見抜かれる。

・文章に書いてあるような「建前」よりも「本音(素直な気持ち)」を伝えたほうが、文章ではわからない自分自身の性格や特性を面接官に理解させることができる。つまりは、自社に合う/合わないを判断する明確な材料を相手に提供できる。

2点目によってもちろん不採用になることもありますが、入社後「気持ちよく」「長く」会社で働こうとしたときには、この「合う/合わない」はとても大切なことだと思います。

入社当時のギャップと現在の仕事に興味が出るまで

入社後3か月の研修を経て営業部に配属されました。そしてここで、私は大きな、そして基本的な壁にぶつかることになりました。「営業とはどういう仕事をするのか?」ということが全く分かっていなかったのです。アポイントの取り方もメールの書き方も訪問時に何を話すのかも何もかも、です。
本来、就職活動の中で社会人と直接話をする中で理解できるはずの「職業に対するイメージ」や「実際の仕事内容を、ほとんど省略して入社したことが原因だと思います。
そして、日々「そんなこともわからないの?」と先輩に呆れられながらも、上司や担当するお客様に仕事のやり方を教わり、少しずつ営業としてのスキルを身に付けていきました。しかし、ほかの人よりも仕事のスピードが上がらず、1年目は残業の毎日と休日出勤でした。正直言って何度も辞めようかと思いました。

それでも辞めなかったのは、2年目になり後輩ができたこと、またその当時社内で「採用プロジェクト」が発足したことが大きかったですね。(採用プロジェクト...当時うまくいっていなかった自社の採用活動を若手社員中心で見直し改革していこうと立ち上がったプロジェクトのことです)
後輩ができたことで「自分が手本にならなきゃ」という思いが生まれ、自分自身の営業活動に対するモチベーションが高くなりました。さらに採用プロジェクトを通じて、「この会社を良くしていきたい!」という気持ちが出てきました。さらに1年経ち3年目になったころには、面倒を見る後輩の数も増え「教育」というものにも興味が出てきました。その結果として、「将来はこの会社の採用教育担当をやりたい」という目標を持つことができました。

私が就職してから3年目までを振り返った上で、みなさんにお伝えしたいことはこのようなことです。

・「職業に対するイメージ」や「実際の仕事内容」は、たくさんの社会人と直接会って話をする中で理解できるもの。既卒者であっても手間を惜しまず、積極的に社会人に会いに行こう。仕事を始めてからのギャップを無くすことができます。

・会社に入ってからでも明確な目標はできる。入社後に自分の意にそぐわない仕事をすることになっても、まずは目の前の仕事に取り組んでみる。意外と将来役に立つことが多くあるはずです。すぐに辞めないこと。

今思うこと

現在私は自社の人事採用担当として、自社の採用活動を行う一方で既卒者のみなさんや学生のみなさんを始め「就職」や「採用」に関わる多くの方々とお話しする機会があります。
その中で思うことは、「直接顔を合わせることの大切さ」です。インターネットや書類だけ、面接という特殊な空間で短時間話をするだけ、ではわからないその人やその会社の魅力は、直接会って話をする中でわかってくるということを実感しています。
ですので、これから就職活動を始める方、すでに就職活動を続けている方には、積極的にOB・OG訪問をしていただきたいと思いますし、OB・OGでなくても、何かしらの機会に社会人と会って話をする機会を作ってもらいたいと思います。
そのような考え方で活動しておりますので、たとえ私の後輩でなくても当社に興味がなくても皆さんとのお話には喜んでお相手いたします。このサイトを通じてご連絡いただければ幸いです。